夢と現の境界
お出かけ三昧!自称多趣味なアウトドア人間の日記です。

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7/30~31 剱岳

昨日から一泊二日で友人と二人で登山をしてきました。
今回の山は、いつかはこの山に登れるレベルになりたいと思っていた目標の山
である、富山県の北アプルス・剱岳です。

この山は点の記で一昨年に映画化されているので名前を知っている方は多いと
思いますが、「岩と雪の殿堂」と呼ばれる日本一険しい山です。
実際今でも年間数人の災害や死者を出し、ほんの2週間前にも滑落事故での
死者を出したばかり。さらにここ数日の北陸・東北に張り出した停滞前線のせいで
記録的な豪雨に見舞われており、剱岳も例外ではありません。
岩場で雨は最悪で、視界が悪い以上に岩が非常に滑りやすくなるという問題が
あります。なので今回は登頂よりも無事に帰ってくる事を目標としました。

ちなみに今回の山行はこんな感じ
行程
室堂からの剣山荘経由・別山尾根で前剱、そしてその先の剱岳を目指します。
剣山荘と前剱の間の黄色の点は、一服剱というピークがあり、二日目に素晴らしい
景観に巡り合えたので記してあります。

実際行ってみるとそこには、他の山では味わう事のできない恐ろしい程の
難度に満ち溢れたアスレチック山でした。
特にその中でも難所といわれるカニのたてばい・よこばいも含め、追記にて
しっかりとお伝え致しますヽ(´ー`)ノ


まず初日の30日朝、午前1時に愛知を出発し、東海北陸道→北陸道を経て立山IC
より下道へ。途中コンビニで食料と水を調達しつつ、午前5時半頃に目的地である
立山駅に到着しました。出発する頃は晴れていましたが、ちょうと東海北陸道で
富山県に入ったあたりから雨が降り始め、立山駅では残念ながら大雨でした。

立山黒部アルペンルートのケーブルカーと高原バスを乗り継ぎ、今回の登山口
である室堂へ。
室堂
去年来た時のような大雪渓は広がっていませんでしたが、雨はしっかり降り続いて
おりました。みくりが池→地獄谷経由で雷鳥沢キャンプ場へと向かいました。
雷鳥沢1 雷鳥沢2
思ったより多くのテントが張られていました。雨の日のテント泊はきつそうですが、
慣れた人にとっては大した問題ではないらしいです。

室道平の自然公園として整備されているのはここまでで、ここからは登山道を一気に
駆け上がっていきます。まず最初の目的地は剱御前の手前にある剱御前小屋です。
まだ道としては乗鞍岳や雄山といった北アルプスの中では比較的手軽な部類の山
と同程度。しかし雨の為視界は悪く、途中登山道を逸して沢登りをするハメに・・・
幸いショートカットをした感じで本道に復帰できましたが、途中雪渓が崩落したりと
最初からきつく、前途多難な感じでした('A`)

室堂から上り始めて約2時間、一つ目のピークである剱御前小屋に到着です。
剱御前小屋
ピークといっても辺り一面真っ白なので、景観はまったく良くありません。
天気も不安定なままで雨も降ったり止んだりの繰り返しです。ここから宿である
剣山荘には下るだけですが、まっすぐ向かう道には雪渓がある為アイゼン無しでは
立ち入り禁止との表示がありました。なので本来は剣沢経由で向かう必要がある
のですが、わざわざ遠回りする気は我々に全くありません。アイゼン無しのまま
雪渓に突貫しました。
剣山荘遠方より
いざ行ってみると雪渓はそこまで長くなく、剱御前の尾根反対側に出た頃には
剣山荘が姿を現しました。山小屋目指して下っていきます。

山小屋に着いてすぐにチェックイン。初日の宿はここになります。そのまま昼食を
取り、宿泊用の荷物を山荘に残して身軽にし、大雨が降っている中さらに奥へ向け
出発しました。
まず剣山荘の裏に聳え立つ一服剱を30分程度で駆け上がり、尾根伝いに前剱へ
取り付きます。この辺りから徐々に山の姿も変貌し始め、痩せ尾根や鎖場が登場
し始めました。
前剱へ1 前剱へ2
視界が悪いままなので、どの程度登れば頂なのかが全く分かりません。雨の中、
とりあえず目の前に現れた道をどんどん登っていく事を繰り返しました。
途中まれに雲がわずかに切れると、そこには雲海が広がっていました。
前剱景観1 前剱景観2
そのまま上り続け、前剱山頂に到着しました。
前剱山頂1 前剱山頂2
右写真後方には本来剱岳本峰が大きく見えている筈なのですが、真っ白で何も
見ることはできません。ここからの景観は圧巻らしかっただけに、残念ですorz

前剱を乗り越えたら、いよいよ剱岳本峰です。道は険しさをさらに増し、鎖場の規模も
他の山では類を見ない程になってきました。平蔵の頭・コルなどの難所も続きます。
剱岳鎖場1 剱岳鎖場2
右の写真は、岸壁を上から撮った写真です。雨のため岩場は全て滑るので、
チェーンに頼りながらの移動が続きます。鎖の無い所では三点支持を厳守、
安全第一でゆっくり登っていきました。
剱岳岩場1 剱岳岩場2
ついにはこんなえげつない岩場も登場。特に左の写真、鎖伝いに岩場を水平移動
するのですが、ここを行くのかと思うと一瞬心臓が止まります。しかしながらこれは
まだ、この先に登場するカニのよこばいに比べて短く、足場もはっきりしているので
まだ渡りやすい方なのです。落ちたら命はありませんが。

こんな鎖場・岩場を越えていき、ついに剱岳山頂にわずかに手前に差し掛かった
所で、剱岳の難所として有名な絶壁・カニのたてばいです。
カニのたてばい1 カニのたてばい2
こちらは登り専用で、垂直に切り立った断崖絶壁をかなりの高さまで登っていかな
ければなりません。他の山の鎖場では絶対見られない、超高難度&危険な所です。
命綱など持っていないし、そんな物を使っているような時間的余裕もありません。滑る
足場に苦しみながら上っていきました。しかしながら垂直な崖なので、途中足場が
分からなくなる事も多々。ベテランの山岳インストラクターなら岩の僅かな切れ目等
も見逃さずに足場として上手く登っていくのでしょうが、我々はもう足は体を支える
だけとし、鎖を腕力のみで登っていきました。

ここさえ過ぎてしまえば山頂はもう目と鼻の先です。なんと幸いここで雨が止み、
わずかに青空も見えてきました。
山頂付近
最後の力を振り絞り、室堂を出発してから約6時間。夢にまでみた剱岳の頂に
到達する事ができました!
剱岳山頂1 剱岳山頂2
標高2,999Mの最難関を陥落させた喜びは一入でした(´∀`)
明治時代の陸地測量部が残した四等三角点もそのまま残されています。
たまたますれ違った人と会話し、がっつり休憩して剱岳の山頂を満喫しました♪
景観が無いのは非常に残念ですが、個人的にはこの登頂済みの称号の方が
よっぽど大きなステータスになりますしね。

剱岳の山頂を満喫したら、次は下山です。行程としてはまだ半分ですからね。
再びだんだんと天気が悪くなってくる中、下山した最初にある難関が先ほどの
横バージョンである、カニのよこばいです。
カニのよこばい1 カニのよこばい2
よこばいと書いてありますが、最初は崖を縦に降りていきます。しばらく降りた所に、
ネットで下調べをしていったものと全く同じ光景が広がっていました。
カニのよこばい3
たてばいを最難関とするならば、このよこばいは最も恐怖を感じるスポットでしょう。
肩の高さに鎖、足元には靴の長さの半分くらいの幅しかない足場、その足場を
探りながら一歩ずつ横に移動します。手を離したり足を踏み外した時点で命を落とす
事はほぼ確実。実際に剱岳の滑落死亡事故が一番多い場所でもあります。
しかし怖がっていては下山できません。とにかく鎖を絶対に手放さない!この事を
厳守の上、慎重に移動して何とか反対側に辿り着くことができました。

あとは登りの時に通った鎖場を再び全て通り、下山していきます。カニのたてばい・
よこばいを通った後ならば、恐怖心は殆どありません。しかし体力はかなり消耗して
きており、雨もこの日一番の強さとなってきました。足に踏ん張りも効きにくくなり、
浮石で足を滑らせる事も目立ってきた午後4時45分、ようやく剣山荘まで戻って
来ることができました。ここの山荘はシャワーがあるのですが、夕方5時までと
時間制限付き。ギリギリ間に合ったので、即シャワーにて汗を洗い流しました。

夕飯は自炊なので、友人が持ってきたシングルバーナーでお湯を沸かし、簡単な
夕食を取りました。その後は倒れるように就寝です。

二日目は朝5時前ごろ、山荘に泊まっていた別の人の「天気がいいぞ」の声にて
起床。外に飛び出してみると・・・本当だ!天気が良い!
二日目朝
前日の大雨が嘘のようです。朝日が雲の上に出そうだったので、この景観を見逃す
訳にはいきません。二日目は下山するだけの予定でしたが、一服剱の頂に登って
写真を撮ろうと、カメラだけ持って山荘を飛び出しました。
前日は視界が悪く見えませんでしたが、写真左上部の赤い矢印の部分の頂が、
一服剱となります。
途中高度を上げるごとに眺めが良くなり、日が雲から出る瞬間も捉えました。
一服剱へ1 一服剱へ2
左写真のちょうど中央奥部にある尖った頂の山が、鹿島槍です。
あそこまで見えるとは、朝方で空気が澄んでいる証拠ですね~

そのまま勢いで一服剱まで上がってみると、そこには最高の景色がありました。
一服剱景観1 一服剱景観2
左写真は前剱の全容、右写真は別山と剱御前になります。剱岳本峰は前剱の奥に
隠れていて見えませんが、仮にこの時間に前剱の頂にいたら、すごい光景を目に
していたでしょう。前日の大雨のうちに登頂してきてしまった我々にとっては、そんな
体力も気力も残されてはいませんでしたがw

山荘まで戻ったら、荷物をまとめてそのまま下山出発です。朝7時過ぎでした。
剱御前山荘までは登りが続くのですが、途中雷鳥の姿を見ることができました。
雷鳥
雷鳥を見られると嬉しくなりますね。室堂の近くにもいたのですが、足にナンバー
プレートが付けられていたので、恐らく管理されているのでしょう。
こういった野生の雷鳥を見ることができたのはありがたい(´ー`)

御前まで戻った頃には、前剱方面には完全に雲がかかっていました。やはり
朝一番の空気が澄んだ時は雲も低く、晴れ間が見えたチャンスはほんのわずかな
時間だけだったのでしょう。しかしながら室堂方面は大きく開けて見えていたので
思わず写真撮影。
剱御前景観1 剱御前景観2
右写真には雷鳥沢のキャンプ場から地獄谷、室堂ターミナルまでが一望できました。
前日もこれだけ晴れていれば、登山道を見失う事もなかったのでしょうけどねw
あとはひたすら下るだけです。ステッキ全開で岩のゴロゴロする道を駆け下りて
いきました。

結局雷鳥沢のキャンプ場に戻ってきたのが午前9時ちょっと前、地獄谷を通って
室堂ターミナル到着が午前9時半頃でした。そこから高原バスとケーブルカーで
立山駅に着いたのが午前11時過ぎ、近くの温泉で汗を流し、昼食を取り、往路と
同じルートで高速を飛ばして午後4時半頃自宅に帰着しました。
もともと剱岳本峰に攻めるのは二日目の予定でしたが、月曜日が仕事なので
できるだけ日曜日に負担をかけぬようにとの為に無理に初日に移したので、
この時間に帰れれば、十分休んで明日に備えられそうです。

今回の剱岳登山、本当に今までの登山とは全く違う感覚でした。他の山は険しいと
いえど、結局のところ自分の中のしんどさや体力的な面などの問題で自分との戦い
といった印象が強いですが、今回は本当に自然の険しさとの戦い、と感じました。
そして今思えば、今回の命懸けのアスレチック、本当に面白かったです。
剱岳には、またいつか来ます。何故かはわかりませんが、自分の中ではそう感じ
ました。とりあえず今は色んな山に登りたいというのが先ですけどねw

次はできれば、私の未踏の地である南アルプスへと行ってみたいですね♪
そして何より、今回無事に登頂して帰ってこれた事に、感謝です。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

  1. 2011/07/31(日) 23:15:34|
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